3つの異なる切り口から見る、注目の米国発ファッション系スタートアップ

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ギルトというオンラインセールのサービスをご存じでしょうか?
これまで各ブランドが各々オフラインで行なっていた会員限定の
在庫処分セールである「サンプルセール」をオンラインで行う米国のサービスです。
女性二人が起ち上げたサービスで、2007年のサービス開始から3年半で
約1,000億円の評価額を得るなどファッション好きを中心に
多くの人々から注目され日本でも多数の顧客を抱えるサービスですが、
つい先日その創業者二人による起業ストーリーを描いた本が出版されました。


gilt.png


僕もこれから読み進めるところですが、このファッション×ITという
分野でギルトの成功に続こうと米国では多くのファッションを
切り口をしたサービスが展開されているように感じます。
(日本でファッション系サービスと言えばZOZOTOWNが真っ先に
思い浮かびますよね。)


多くのファッション系のサービスのビジネスモデルは
シンプルにいうと「ブランドの服を売ってその手数料を取る」のを
軸にしています。ギルトは有名ブランドのサンプルセールという
切り口で服を売ることで成功を収めたわけですが、
今回はコーディネート、キュレーション、コミュニケーションといった
切り口でファッション×ITの分野で急成長しうる(している)サービスを
ご紹介したいと思います。



Polyvore

polyvore.png


ほぼギルトと同時期にスタートしたサービスで、毎月2,000万人以上の人が
訪れるという巨大なファッションコミュニティです。(ポリボアと読みます。)
厳選されたステキな商品が購入できるのはもちろんのこと
このサービスではユーザー自身が自分のコーディネートページを
数あるファッションアイテムを使って作成できます。


poly-mbg.jpg


「セット」と呼ばれる数あるコーディネートページから(上の画像がそれです)
自分のスタイルに合うものを選び、作成者をフォローできるのはもちろん、
その中で気に入ったアイテムを購入することもできます。
ここのウリはユーザーが気に入ったアイテムをフックに他の
関連商品をレコメンドするシステムらしいですが、
これによって商品を探しやすくなるだけでなく、ユーザーが
セットを作るサポートとしても機能しているとのことです。


もはやギルトと肩を並べると言っても過言ではないこのサービス、
今後どのように拡大していくのか楽しみです。



wantering

wantering.png


自分の代わりにこのサービスが洋服を提案してくれる
キュレーション機能に特化したものがこちらです。
まだ起ち上がったばかりのサービスですが、実際に使ってみたところ
そのレコメンド機能の精度がなかなか高いのでご紹介させて頂きました。


利用者はサービス登録後、ファッションに関する5つの質問に答えることで
自分の好みにあったファッションアイテムの提案を受けることができます。
なんでもこのサービスはあらゆるファッションサイトから、ユーザーが
好きそうなアイテムを見つけてきてくれるそうで、
利用者の「洋服を選ぶ」という行為のサポートに
特化したものだと言えるでしょう。


また、そのシステムはユーザーの好みをどんどん学習していくそうで、
ファッションサイトをクロールして自分にあった商品を
リコメンドしてくれるこの高度なテクノロジーが、
洋服を選ぶという行為をどう変えてくれるか注目に値します。



Material Wrld

materialwrld.png


こちらはNYを拠点としたサービスで、主にファッション好きな
女性たちのコミュニケーションを切り口としたサービスです。
その方法というのが同サービス上にユーザーは自分の
オンラインクローゼットを作成できるというもので、
これによって自分のスタイルを人々にアピールできるだけでなく、
着なくなった服を売ることも可能になります。


コミュニケーションによる洋服との出会いを加速させるために
グループ機能にも力を入れていくそうで場所やスタイルを
ベースとしたファッション好きのオンラインコミュニティが
どれほどのインパクトをもたらしうるのか興味深いところです。


サイト公開当初からファッション、音楽、セレブ業界の著名人の
クローゼットを集めることに成功しており、女性二人の創業者が
(一人は日本人)このマーケットプレイスにかける情熱を
改めて感じることができます。サイトのグローバル化も
推し進めていくとのことで日本ではどのような展開を
していくのでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。




以上、第二のギルトになりうるファッションサービスを
3つご紹介しました。どれもユーザーのアイテム購入時に
手数料をとるサービスのように見受けられますので
多数のトラフィックとトランザクションが必要であると感じます。
(ファッション系にかぎらずですが…)
コミュニケーションやソーシャルの力学を利用して
ユーザー数を増やすのに注力しているのが
PolyvoreとMaterial Wrldであるでしょう。


反対に一人一人のユーザーの好みにあったアイテムを
テクノロジーや専門家によってリコメンドしていき、
顧客単価を増やそうとしているのがwanteringですね。
その両方の側面を上手くカバーして成長をしているShoeduzzleも参考になります。


日本でもiqoncoodeなどのサービスがYahoo!と
提携を進めていたりしますが、米国での盛り上がりを受けて、
今後より一層ファッション系のスタートアップが
登場してくることを予感させます。



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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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