定期購入サービス。キュレーションとEコマースが掛け合わさり生まれた新しいトレンド

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Pinterest、LINE、Facebookの上場の話題に隠れがちですが
今年に入って勢いを持って市場を拡大し続けているのが
定期購入サービスというマーケットです。

それほど多くはメディアに露出している印象はありませんが
海外を中心に非常に多くの定期購入サービスが
立ち上がっており、日本でも今年のはじめ頃から
同様のサービスが見受けられます。

みなさまは「定期購入」と聞いてどのような事を
思い浮かべるでしょうか。
おそらくAmazonが以前から提供しているような
水、お米、洗剤、ベビー用品などのスーパーで
買うには面倒だけれども、日々の生活には欠かせない
商品をお考えになるのではないでしょうか。

スクリーンショット 2012-06-26 11.10.27.png
このようにAmazonを始め、楽天やケンコーコムなど
大手ECサイトはそのビジネスの特性から自然な
流れとして定期購入の機能を取り入れてきました。
「着実に売りたい/定期的に買いたい」というお互いの
ニーズにマッチしたWin-Winなビジネスモデルだと感じます。

しかしここ最近、既存の大手ECサイトにとっては
悩ましいと思えるほど多くの競合が参入してきております。
これまでの定期購入では満たされることの
なかったニーズに答える形での専門性をもった
定期購入サイトが立ち上がり始めたのです。

言い換えると「買いにいくのが面倒くさい」に
対するソリューションがこれまでのものだとしたら
専門家がよりよいものを選んでくれる」という
思いに答えるのが今出てきているサービスの特徴です。

つまり定期購入という文脈に「キュレーション」という
価値が付与され、改めて「定期購入サービス」が
注目されるようになってきているのです。
詳しくは以下にご紹介致しますが、これらの
定期購入サービスからソーシャルコマースの
流れも見えてくるのではないでしょうか。

Manpacks
スクリーンショット 2012-06-26 11.14.17.png
男性の日用品に特化した定期購入サービスです。
下着、髭剃り、シャンプー、コンドームなど
予めこのサイトが選んだ商品から定期的に
必要なものを選び注文することができます。

忙しいビジネスマンにとって自分の日用品を
買いにいくという手間を省いてくれるものでもあり、
同時に女性が中心だった定期購入という
考えを男性まで押し広げる要因となったサービスです。
ちなみにこの男性用の日用品定期購入の
サービスだけで他にも6,7個あります。

Yamory
スクリーンショット 2012-06-26 11.16.38.png
こちらは半年に一度、非常食を届けてくれる日本のサービスです。
クラウドファンディングで立ち上げ資金を得た成功事例として
TVでも紹介されたユニークなサービスです。
レトルト食品、缶詰、水など3日分(1人)の
非常食が内包されており、いざという時には
大変助けになるものと言えます。

いつ起こるかもわからない大地震という
恐怖を感じながら過ごす人々にとっては
なくてはならないサービスだとも感じると
同時に、このような世の中の課題にマッチした
定期購入サイトも出てきているのがとても印象的です。
時流を掴んでいくことはとても大切なポイントでしょう。

Shoedazzle
スクリーンショット 2012-06-26 11.19.13.png
こちらは靴の定期購入のサービスですが、
このキュレーションコマース市場の火付け役といっても
過言ではない、有名なサービスです。

流れとしては最初に30問程度のファッションに関する
選択式の質問に答え、ここでの回答を元に
サイト側が選んだ靴を毎月リコメンドしてくれて
ユーザーは気に入った商品を39ドルで購入できるというわけです。
消耗品でもある靴で定期購入を行うのは
とても上手いやり方だと感じます。

また重要なポイントはこのサービスの創業者が
セレブの間で有名なスタイリストであるという点でしょう。
このスタイリストが手がけている、つまり予め特別な人に
キュレーションされている」商品から自分に
ピッタリのものを選んで購入できるという喜びが
世界中の300万人の女性を虜にしている理由です。

靴以外にもバッグ、コスメ、アクセサリーなども
購入することができ、自分が選んだ商品を
「ショールーム」として友人達と共有できる
機能も秀逸と言わざるえません。

従来の在庫見せサイトが、専門家による
キュレーションという行為、またはそのサイトの存在する
文脈によって全く違ったECサイトになり、そしてそれは
とても価値のあるものになるということを以上に紹介した
サービスは証明しているといえるでしょう。

「日々の日常で必要不可欠なもの」と「専門家によるキュレーション」
という2つの要素は定期購入サービスに参入する上では
必ず押さえておかなければいけないものといえ、
そして商品がお酒、ジュエリー、コーヒーなど嗜好品に
なればなるほどキュレーションは重要な位置を占めます。

また、個人的に期待したいのはシューダズル
「ショールーム」のようなソーシャル性をもたせた機能です。
「商品を選んで買う」というECでも現実でも当たり前の行為は
ソーシャルの力によって個人をキュレーターへと変貌させます。
この事実はこれから必ずくるであろう「ソーシャルコマース」という
より大きな市場で注目していくべき点だと感じます。

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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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