LINEの大きな3つの展開からみる「ツール」から「プラットフォーム」アプリへの動き

LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

今、インターネット上のサービスで最も人々の
注目とお金を集めているものと言えば間違い無く
Facebookと言えるでしょう。
上場した後も新機能の追加や相次ぐ買収など
10億人近くの圧倒的数のユーザーを巻き込みながら
スピード感をもって成長していくその姿勢に
世界中の人々が注目しています。

その一方、アジアの若者にとってより身近に
感じる存在は必ずしもFacebookに限らないかもしれません。
日本、台湾、タイ、韓国などに住むスマートフォンを
活用するアジアの若者にとってはLINEの方が
より重要度を占めるツールとなっているのではないでしょうか。

その証拠にサービスの公開から1年も待たずに
ユーザー数4,000万人(日本国内1,800万人)を
獲得し人々から大きな支持を得ています。
私が実際に会う人々に話を聞いてもFacebookや
Twitter以上にLINEをヘビーユーズしていると言います。

それを裏付けるようにアンケート調査では
スマホ人気アプリの1位に選ばれたりもしていますし
これまでのビジネスマン中心だったスマホの利用者は
完全に若者や女性へと移り代わっていることが
LINEというアプリの浸透度を通して感じることができます。

そして先日の6月14日、LINEはよりその
エコシステムを拡大させ収益化をあげていく
方針としてプラットフォーム戦略
方向性を示しました。

スクリーンショット 2012-06-19 15.35.06.png
具体的な内容の発表は7月3日の
Hello、Friends in Tokyo2012“という
イベントで公開される予定ですが、それに
先立ち注目すべき展開をいくつかみせております。
以下にLINEの向かう方向性を垣間見ることができる
新しい動きを3つご紹介します。

1.スタンプの販売
2797b717-s.jpg

先行していたグループメッセージサービスを
押しのけてLINEをマーケットリーダーにした
要因の一つといっても過言ではないのが
LINE独自の絵文字ともいえる
スタンプ」という存在です。

これまではブラウン、コニーといった
オリジナルキャラクター4種をスタンプとして
無料で提供していましたが、初のマネタイズ戦略の一貫として
なんとガチャピン、ムック、バカボンパパ、なめこ
どーもくんなど9種類のキャラクタースタンプを追加して
1セット170円で販売を始めました。

最も多く利用され、ユーザーの支持を集める機能が
このスタンプであり、このように数多くの種類が
揃ったことは利用者の表現の幅を
広げることに繋がるでしょう。

2.外部アプリケーションの提供
スクリーンショット 2012-06-19 15.39.36.png

3月にはLINE cardというメッセージカード作成アプリ
4月にはLINE cameraという写真を加工して共有できるアプリを
LINEの運営元であるNHN Japanはリリースしております。
後者に関しては既に650万ダウンロードを突破しており
LINEの人気を認めざるえないものと言えるでしょう。

これらの自社による外部アプリの成功は
TwitterやFacebookなどに見られるような
サードパーティ製のアプリが今後多く現れることを
確信させる結果だと感じます。

それはつまりFacebookやTwitterのAPIを使って
サービス開発を進める今のトレンドにLINEが
乗り出してくるということを意味しています。

3.芸能人/企業の公式アカウントの公開
スクリーンショット 2012-06-19 15.42.43.png

そして最も大きな動きがこちらでしょう。
友人達とのコミュニケーションツールとして
打ち出していたLINEの中に芸能人や企業が介入してきました。
つまり芸能人(事務所)や企業はLINEという
場所を通して一般の人々との繋がりを手にしたということです。

これはFacebookやTwitterという
ソーシャルネットワークサービス上の繋がりとは
大きく意味の違う繋がりと言えるでしょう。

なぜならLINEはあくまでもSNSではなく
グループコミュニケーションサービスだからです。
つまりTwitter、Facebookの繋がりに比べて
何倍も深く身近な繋がりを軸にしたサービスといえ
ここでの繋がりはTwitter、Facebookでは感じられない
強さをもつと言えると思います。
(※mixiと近い部分があるかもしれません)

こういった繋がりの中に入り込んでいけるのは
企業のマーケティングにおいて物凄い効果を発揮すると感じます。
その証拠に企業公式アカウントの開設には
初期費用200万円、月額150万円〜と多額の
金額をアカウント開設希望企業に要求します。
※企業用のスタンプ作成は1,000万円!

第一弾としてコカ・コーラ、ローソン、すき家、日本テレビなどが
この公式アカウントを開設しておりますが
今後多くの企業がアカウント開設を進めていくと予想します。

以上、LINEのプラットフォーム公式発表に
先立った最近の動きをまとめてみました。
今後はゲームを含めた各アプリを提供していくと
いうことで2012年の後半はLINEの話題を多数
目にしていくかと思います。

サービス公開から約1年という早さで企業を
取り込み、プラットフォーム化へと進めていく
LINEの展開をみるにつけてスマートフォンの
持つ可能性を改めて感じずにはいられません。

FacebookやTwitterというアメリカ発の
プラットフォームに勝ちうる日本のサービスとして
これからのLINEの展開に注目していきたいと思います。

The following two tabs change content below.
Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

Facebookマーケティングの教科書

お問合せ

Tags: