ユーザと企業とFacebook、3者の程良い関係

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Facebookが上場してから、常に売上の向上という話題が中心にありましたよね。
そして、新機能がリリースされると、それに敏感に市場が反応するという現象が続いているかと思いますので、
ちょっと、「Facebook」「企業」「ユーザ」の3者の関係性を考えてみようかと思います。

メリット背反する活用法

この3者それぞれがFacebookに求めているものって何でしょう?明らかに背反することが多いような気がしませんか?
Facebookは、つながりのある世界をより良く理解するためにFacebookというサービスを展開しています。
企業は、このプラットフォーム上で、企業メッセージを発信することで直接・間接的に利益につなげたいと思っています。
ユーザは、友達との情報交換に利用したいと思っています。
そして、今、Facebook利用者が最も時間を消費しているのはニュースフィードです。
Facebookは、そもそも、ユーザがお気に入りのページや友達のブログまでわざわざ訪問しなくても情報を収集しやすくするためにニュースフィードを開発しました。ニュースフィードを見ていれば、友達の情報が流れてくるんです。これは、ユーザにとっては友達のニュースやアクションを知るのに非常に有益なツールです。Facebookの理念とも合致した素晴らしい機能だと思います。
ただ、このニュースフィードを利用するためにユーザから課金するというモデルではないので、(そんなモデルだったら利用者はほとんど消えさるでしょうね)企業からの広告収入を考えなければいけません。それが、Facebookページ(旧ファンページ)なのです。ただ、これも利用することで課金をしているわけではありません。
Facebookページも有料だったら、ここまで広まらなかったでしょうね。無料にしている理由としては、Facebookの「世界をより良く理解する」ためには、企業もユーザに対して常に情報発信すべきであるという考えがあったと思われます。そして、企業はリーチを増やすためにFacebook広告を使って「いいね!」を増やそうとするはずですから、ここでようやく、Facebookにも収益がもたらされます。
とっても、かいつまんでいますけど、上場前は、このような感じでFacebookの理念を中心に3者の関係は非常に良好なものだと思われました。

上場と売上と理念のあいだで

色々なユーザアンケートで明らかになっていますが、Facebookのユーザは、自分の友達との情報交換、コミュニケーションのためにFacebookを利用しています。企業のFacebookページに「いいね!」をしていますが、そこからの情報を得ることが第一の目的ではありません。だから、ニュースフィードに表示される内容が友達の情報ではなく企業からの投稿ばかりになってしまったら、ユーザはきっと面白くないと感じてしまうでしょう。
それだけが理由かどうかわかりませんが、Facebookはニュースフィードに表示される企業の投稿はページへの「いいね!」数の16%くらいであると発表しました。これには企業の投稿が全てのファンにリーチしていないと気付いていても、企業としては非常にショッキングな数字の発表でした。
そして、この数値の発表から程なく、Facebookは「プロモーテッド・ポスト」という広告商品をリリースしました。Facebookページで投稿した記事を従来リーチしていないファンにまで届けるというものです。
これには、悪く考えれば「広告を投下しないとリーチさせないよ」とFacebookが言っているようにもとれますよね。
ここまで、ユーザ本位に考えられていたニュースフィードですが、この「プロモーテッドポスト」から少しおかしくなってきました。だって、その広告がニュースフィードの中にも表示されるようになったからです。
これで、せっかくの楽しいニュースフィードに広告が割り込むようになってきたのです。

変化し続けるFacebook

Facebook幹部曰く:ユーザー体験と広告は表裏一体
これは、先週、Techcrunchに掲載された記事です。
「Facebookの収益化への取り組みはユーザー体験の犠牲の上に成り立っているのか?」という質問に対し、David Fischer(マーケティング・事業提携担当副社長)は、ニュースフィード内の適切な広告記事は「むしろ優れたコンテンツである場合が多い」と主張した

優れたコンテンツなのだから、ユーザ体験は壊していないということらしい。納得できるような、できないような回答ですよね。
そこには、ユーザにハッキリとした使い方のポリシーを求めていることが前提です。
企業と対話をしたいのであれば、ページに「いいね!」をすればいいし、対話したくないのであれば、「いいね!」しなければいい。
もちろん、「いいね!」しているページであれば、優れたコンテンツが流れてきたら嬉しいですよね。
でも、ちょっと興味あるページや懸賞に応募するために「いいね!」したページってありますよね。しかも、「いいね!」したことすら忘れちゃっている。。。そんなページからの投稿が「プロモーテッドポスト」でニュースフィードに流れてくると、「ちっ」と思っちゃうことってあるかと思います。
自分で一度「いいね」しているはずなんですけどね。
Facebook、ページの更新だけを表示する「Facebookページのフィード」を追加
Facebookはユーザのニュースフィードでの良質な体験を守りつつ、Facebookページのリーチを確保するために、「Facebookページのフィード」って機能をリリースしました。
無題.png
左側のメニューにありますよね、先週から。
これで、Facebookページのリーチに変化があるか、今週は要確認です。
Facebookは、3者のバランスを考えながら日々改善を続けています。恐らく、企業だけでなくユーザも、この改善についていきながら、自分が一番心地よい使い方を考えていかなければいけないと思います。
特に、1個人として使う場合、Facebookが提供する機能をそのまま使うしかないと考えるかと思いますが、Facebookは個人アカウントの設定も、その人仕様にできるように多くの設定項目を設けています。ぜひ、一度、個人アカウントでの楽しみ方を考えてみてはいかでしょうか?
Facebookページの運営者の方には、ビジネスで利用する以上は、仕様の変更についてはいくのは非常に難しいけど必須ですよね。その中でも、いかにユーザ体験は壊さずに情報を提供していくかを考え続けることが一番大事です。
それらが実現したFacebookは、とっても3者にとって良好な関係と言えるものでしょうから。

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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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