日用品コマース対決 ケンコーコム VS 楽天24

LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

昨年ころから耳にすることが増えてきた「ソーシャルコマース」という単語。特にFacebook上でのEコマースを「Fコマース」「Facebookコマース」と呼ぶようです。米国のメガブランドであれば数百万単位のファンを獲得しているわけで、その数字を見れば「そこで商品を売ったら売れるんじゃない?」というのがその期待の理由でした。
今年に入ってから、ただ単にFacebookページにコマース機能組み合わせただけじゃダメ!という記事や話を見聞きすることが増えてきました。ファンの人数をそのまま見込み客にカウントするのはちょっと勇み足だったわけです。それもこれも先人たちがいろいろ試したからわかったわけで、ある意味進歩の過程なのかもしれませんが。
今回はそんなFコマースを実践している2サイト「ケンコーコム VS 楽天24」を期待を込めてピックアップしてみました。いわゆるアパレルなどFacebookに向きそうなジャンルではありませんが、だからこそ大切な要素が抽出できるかもしれないですよね。

コマース機能×いいね!でチャレンジ中のケンコーコム

ケンコーコム
ウェルカムページは見慣れたファンゲート。毎月使えるクーポンがもらえます。ECの場合、クーポンをその場で使えるってところがポイントですね。
kenko1.png
スクラッチを削ると割引率とシリアル番号がもらえます。個別に番号がふられるようなので、興味ある方はぜひ実際にいいねしてみてください。
いいね後のページにはECサイトとしてのケンコーコムのメリット訴求があります。ここは基本的にソーシャル要素はなく、ウェブサイトと同じですね。
 kenko2.png
「ショッピング」タブに移ると、ケンコーコムのウェブサイトと変わらない品揃えで商品が出てきます。特に目新しい訴求はありませんが、検索ウィンドウとフルカテゴリのメニューがあるおかげで「ここで買える」という一定の安心感は醸成できていると思います。
kenko3.png
ソーシャル的な取り組みとしては商品ごとに「いいね」ボタンがある程度です。地味にどの商品も数いいねは獲得できていて、意外にロングテール的な波及になっている可能性はありますが、ソーシャルコマースというほどの連携はまだまだこれからのようです。18000以上のファンというのも「日用品の販売」というカテゴリを考慮するとかなり多いほうではないでしょうか。
お約束のウォールを見てみましょう。
 kenko4.png
意外や意外、けっこう頻繁(1日に1〜2回程度)に更新されているようです。しかも花粉や乾燥、インフルエンザ、運動不足などなど、誰しもが気にかけているテーマをうまくピックアップすることで毎回数十単位の「いいね」を獲得しています。率にすると0.5%前後というところで必ずしも多くはありませんがECサイトのFacebookページに対する反応としてはなかなかアクティブです。
いわゆるFacebookページ向きな、ブランドが確立されたページに比較すると、正直なところ興味を引きづらい面もありますが、健康関連ネタという誰しもが気になる・関係のあるネタを提供することで適度なエンゲージメントを作れているという印象を受けました。ちなみにウォールから商品をクリックするとウェブサイトに遷移するようになっていますね。

楽天ソーシャルコマースサービスを利用する楽天24

楽天24
こちらはケンコーコムとは一部商品において競合となる、楽天が運営する日用品販売サイト「楽天24」のFacebookページです。ソーシャルコマース部分には楽天が加盟店向けに提供する仕組みを使っているようです。
こちらもまずファンゲートがありますね。「いいね」をしてくれとあるのですると、
 r241.png
できてきたのは「最新情報とお届けします」「おすすめを友達にシェアできます」って、そりゃ別にメリットでもないんじゃ・・と思いましたが探求を続けましょう。
コマース部分は先程のケンコーコムと近い作りになっています。
 r242.png
商品ごとに「いいね」ができたり、ジャンルやキーワードから商品検索できるようになっています。
r243.png
そしてこちらがウォールです。
r244.png
まだファン数が200人弱ということもあり、投稿ごとの反応も1〜2人というところですが、1日1回程度は情報発信されているようです。珍しいところでは倉庫の状況をちょとちょこアップしている点ですね。普通は見せない部分だけに、比較的多くの「いいね」を獲得しています。これもひとつの「顔の見える」コミュニケーションと言えると思います。

日本でソーシャルコマースは成立するか?

今回の2社、ファンの数はだいぶ違いますが、業態も近いですしFacebookページもほとんど同じ作りでした。
たまたま同じだったのではなく、よくも悪くも現在の日本のFacebookコマースの標準なのだと思います。
ケンコーコムのように随分前からFacebookコマースの仕組みを取り入れてきたサイトもありますが、最近になって楽天のようなサービスが充実してきたこともあり、小規模だったりノウハウのない店舗でもカンタンにFacebookコマースの準備ができるようになりました。米国のようなメガブランドの取り組みとは異なる、日本ならではのFacebookコマースの試行錯誤ができる環境が整ってきているという実感があります。amazonとは違うモデルでECを推進してきた楽天の取り組みも要チェックです。
コマースの中でも今回取り上げた日用品販売については、ケンコーコムのウォールでのコミュニケーションが参考になるんじゃないかと思っています。ある程度の期間Facebookコマース機能を運営しながらウォールで約2万人とコミュニケーションしてきて得た反応、ウェブサイトへの送客数、などを分析することで日常的なヘルスケアをサポートする存在になれるのではないでしょうか。
単純にブランド力を活かしてファンを確保し販売するだけでなく、自社の商品や強みがユーザーの社会生活の中でどう機能するのかを見つめ直すことがひとつのポイントになりそうですね。これからの行方が楽しみです。

The following two tabs change content below.
Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

Facebookマーケティングの教科書

お問合せ