かばん対決 土屋鞄のランドセル VS 犬印鞄製作所

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こんにちは、ベーシックの有賀です。
最近ランドセルをいろいろ見る機会がありまして、そういえばランドセルの値段を見るのって初めてかもなぁーと思ったりしたのですが、けっこうな値段することにびっくりしたということがありました。
その後もいろんなサイトのランドセルを見回っていたのですが、Facebookページへのいちはやい取り組みで有名な土屋鞄製作所さんが、ランドセルの特設ウェブサイト及びFacebookページを運営されているのを発見しました。
ぜひ取り上げてみよう、ということで比較対象として選んだのが「犬印鞄製作所」本来であれば土屋鞄製作所本家ページとの対決が筋ですが、ファン数もそれほど離れていないのでこの2つをピックアップしてみようと思います。

ウェブサイトからの情報提供と両輪になっている「土屋鞄のランドセル」

土屋鞄のランドセル
そもそも、ランドセル専用の特設サイトがあるのですが、そこでは紹介しきれないランドセル作りの工程やお店のイベント情報をお届けする、とFacebookページの役割を自ら宣言されています。本家ウェブサイトもかなり充実した内容ですが、Facebookページでは商品情報そのものよりも、製造過程やお店の様子、イベントといういわゆる「裏方」の様子を伝えることに徹しているようです。
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こちらがウェブサイトです。ランドセルの選び方やカタログ、どうやって作られているか、などのコンテンツが前面に配置されています。普通に購入するだけならこのウェブサイトだけで事足りてしまうレベルです。
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Facebookページで目立つコンテンツとして、「ランドセルQ&A」「ウォールへの投稿」があります。Q&Aのほうはウェブサイトからの転載中心です。どうやらウォール投稿にのFacebookページの真髄があるのでしょうか?
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こちらがそのウォールです。
ぱっと見て気付くのが、ウェブサイトにあるようないかにもきちんと撮影された商品写真が少ないということです。職人さんが作業している様子や工房の一コマだったり、ワークショップに子供が参加している様子だったりとウェブサイトのコンテンツとのコントラスト差が強いですよね。運営されている方がさりげなく撮影しているような写真が多いです。
ランドセルといえば、購入するのはご両親を中心とした家族になりますが、安いものではないですし子供に買い与えるものとしてはかなり思い入れの強くなるものですよね。
このような商品については、その背後に流れるストーリー含めてコミュニケーションしていくのがひとつの手法といえますが、このFacebookページでは、さらに一歩歩み寄っている場という印象を受けました。

固定ファンとのコミュニケーションが活発な犬印鞄製作所

犬印鞄製作所
こちらは、ランドセルとは異なり、日常使いにぴったりな商品ラインナップ。犬のカジュアルなロゴの効果もあって、硬くなりがちな漢字ロゴに親しみやすさがあります。
ウェルカムページもシンプルながらかわいいバッグの扉写真です。
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特にFacebookページ内には変わったコンテンツはありませんが、ウェルカムページの表示には「ここでしか見られないコラボ商品や浅草の情報」とあります。
どこにあるのかな?と探していると、どうやらウォールでの投稿がメインの情報になっているようでした。
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このウォール、ファン数は638とあまり規模は大きくないですが、5%〜10%近くの反応率があり、比較的ユーザーとアクティブな関係を築けているようです。投稿内容を詳しく見ると、コラボや新商品はもちろんですが浅草の地元情報の投稿への反応も大きく、ブランドの成り立ちを含めた共感を得られているのではないでしょうか。
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商品の中では、自転車搭載用バッグの反響が大きいですね。いわゆるガチガチのスポーツ車ではなく、シンプル&シックな車体に合うバッグにしっかり固定ファンがいて、他の投稿とはちょっと違うコミュニケーション(若干マニアックなコメントやいいね)が交わされているようです。ランドセルに比較すると、自分の使うケースも多いため現実的な内容です。ただ、ひとつのウォールの中に複数タイプのユーザーがいるよう見えてしまい、ある意味一体感は薄れてしまっているともいえるかもしれません。

商品別にFacebookページを設ける理由

今回はかばんのブランドとしては珍しい、ランドセル単体でのFacebookページの運営についてピックアップしてみました。考えてみればランドセルというのはかばんの中でも孤高の存在といえるのではないでしょうか。思いつくだけでも、
・小学生の間、毎日使う。その割に大人になると使わない
・総じて価格が高めで、クオリティも幅広い
・みんな小学生のときに一度はつかっていて記憶に強く残っている
で、このあたりが「せっかくの機会だから自分の子どもには良いランドセルを使わせたい」と思わせる効果があるのかもしれません。
そんな、使う人にとって特別な存在であるからこそ、ウェブサイトでは商品の成り立ちについてストーリーや購入に必要な情報をきっちり提供しつつ、Facebookページでは商品周辺の情報や工房の様子を共有しながらお客さんの手元に商品が届くまでのコミュニケーション、という両輪の効果が得られているのだと思います。今後、新商品リリースなどの際に商品単位でのFacebookページを用意する機会も増えてくると思いますが、そうすることで得られる効果やなぜそうするかの理由付けについては毎回仮説だてて取り組んでいきたいですね。

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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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