人気Facebookページ担当者にきく!ALSOK

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Facebookページの運用がうまくいっている会社は何を考え、どう工夫しているのか知りたくありませんか?本連載では人気の高いFacebookページの担当者に会いに行き、そのエッセンスを皆さんにもお届けしています!
第三回はALSOKにお邪魔しました。ALSOKといえば「ホームセキュリティ」という言葉がまず浮かびますが、Facebookページでは警備以外のサービス、スポーツ支援や社員の好事例、社会貢献などの活動について情報発信をしています。
現在、ALSOKのFacebookページは1万人以上のファンを抱え、毎回の投稿に300~500もの「いいね!」がつくほどファンから支持を得ています。Facebookページ開設に至る経緯や親和性の高いファンの集め方、Facebook活用に伴う社内の変化についてお話を伺いました。
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▲今回取材にご協力いただいたのは広報部のお二人です。写真はALSOK本社のエントランス。取材日は吉田沙保里選手の国民栄誉賞授与発表の翌日だったため次々とお花が届いていました。
「ALSOK」Facebookページ⇒https://www.facebook.com/ALSOK

ALSOKのことを知ってほしいという想いからFacebook活用をスタート

Q. Facebook活用が始まった経緯や目的についておきかせください
S様:きっかけのひとつとして、東日本大震災が挙げられます。
それまでもソーシャルメディアが世の中に普及し始めていたことから、TwitterやFacebookについて検討自体はしていました。しかし、費用対効果に対する疑問もあり、なかなか踏み出せずにいたのです。
2011年3月の震災が起こり、当社が精力的に行なっていた被災地での警備活動や復興支援などの取り組みを発信していこうという流れの中で、ソーシャルメディアを活用し始めることになりました。
信用第一の会社ですので、当初はネガティブな書き込みなどに対する懸念もあったのですが…。先にTwitterを始めてみたところ特に問題がなかったので、実名制でリスクは少ないだろうということでFacebookも2011年の6月から運用を開始しました。
F様:運用の目的はALSOKをもっと知っていただくことですね。
CMの効果もあり、ALSOKという会社自体を知っていらっしゃる方は多いのです。一方で、一般家庭でセキュリティ契約のある方はほんの一部、警備業界全体でも一般家庭では全住戸数の2%以下にすぎません。
当社は警備のイメージが強いとは思うのですが、他のサービスや取組みについては我々がやっていることを知らない方がまだまだ多いのです。なので、まずは「こういうこともやっている会社なんですよ」というのを知っていただきたいと考えています。
S様:また、我々の警備サービスの特性として、ご契約いただいているお客様も、サービスを受けているという実感が持ちにくいというところがあります。警備をしていて何も(事件が)起きないことは良いことなのですが、お客様からすると何も起きなければ「契約していてよかった」と実感する機会は少ないですよね。
実際には隊員が侵入犯を逮捕したり、人命救助を行ったり、様々な好事例があるのですが、マスコミにでも取り上げられない限り知っていただく機会がありません。
Facebookを通して自分以外のところでALSOKの隊員が活躍していることを知っていただければ、顧客満足の観点でもメリットがあるのではないかとも考えています。
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▲社員の好事例を取り上げた投稿

Q. 確かにALSOKのFacebookページではサービス紹介やスポーツのほか、隊員の好事例や社会貢献活動などについての投稿をよく見かけますね。実際に手ごたえがあるのはどういった投稿なのでしょうか。
S様:社員がいかにもALSOKらしい活躍をした好事例の紹介ですね。
ほか、この夏、旬な話題として盛り上がったものとしてはオリンピック選手関連の投稿がありますね。吉田選手がメダルを持って凱旋した時の投稿は「いいね!」が1,000以上ついていました。
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▲メダルを持って凱旋した吉田選手についての投稿

ただ、やはりコンスタントにファンから反応が得られるのは社員の好事例です。ファンの方から「いいね!」や暖かいコメントをいただくのは、本人たちも嬉しいようですよ。

現場から本部への情報が流れる『道』ができた

Q. そういった投稿のネタ自体はどのように集めているのでしょうか
F様:Facebookページの運用自体は2人体制です。ただ、情報は直接私たちが集めているのではありません。
リリース案件なども含め社内の情報は広報部に集められます。そこから発信する媒体が新聞なのかテレビなのかが振り分けられる際に、我々の方で「これはFacebookの記事に使えるのではないか。」とピックアップする仕組みになっています。
Facebookを始めたことの影響があるとすれば、現場の支社から本社の広報部へ良い情報が挙がってくる道ができたということでしょう。
現場と広報とは、それまでほとんど接点がありませんでした。ところが隊員の好事例などを広報に挙げるようになったことで情報の往来が活性化しました。そして現場のモチベーションも上がりましたね。

キャンペーンに使うプレゼントは自社と親和性が高いものを

Q. これまで知られる機会のなかった出来事が一般の方の目に触れるようになれば、確かに嬉しいですよね。現在ファンが1万人以上いらっしゃいますが、集客はどのように行っていたのですか
S様:プレゼントキャンペーンと、それを告知するために広告を使っています。
最初は、当社がウイルス対策商品として扱っている空気清浄器などの家電製品を賞品にしたキャンペーンを行いました。キャンペーンを3回実施したところ、ファン数が数百人だったところから一気に1万人まで増加しました。
次に行ったのは吉田沙保里選手・伊調馨選手の直筆サイン入りグッズを賞品にしたキャンペーンですね。家電のときほどファンは伸びませんでしたが、その後の投稿に対する「いいね!」やコメントなどの反応を見ていると、当社のスポーツ支援活動に対して共感してくれるファンが増えたことが実感でき、当社と親和性の高いファンを集める効果があったと感じています。
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▲吉田沙保里選手・伊調馨選手の直筆サイン入りグッズプレゼントキャンペーン

一般的にファンを増やすためのキャンペーン重ねるごとに、エンゲージメント率は下がる傾向にあるということをきいていたのですが、当社に関連性のあるものを賞品としたおかげか、危惧していたほど下がることはありませんでした。
それにファンが増えたことで、社内でのFacebookページの存在感は高まりましたね。多くの人に見られるようになったことで「Facebookに掲載してほしい」という声も挙がるようになったのです。
今後はファンを継続的に増やせるように、より魅力的なコンテンツを発信できればいいなと考えています。
より幅広い方にファンになっていただいて、もっとALSOKの知らなかった面を知っていただきたいと思います。

Facebookの影響で社内が活性化

Q. ファンからの反応が増えたことで社内にも良い影響があったのですね。Facebook運用を始めたことでどのような変化がありましたか。
S様:Facebookを始めたことによって社内が活性化したということが挙げられます。社員の好事例にしても、社会貢献活動にしても、これまで知られることの少なかった活動を紹介でき、それが社外の人に認められ、好意的な反応がかえってくるというのは我々にとって非常に嬉しいことです。
Facebookにとり上げた社員には、私からFacebookでの反響を報告しているんですが、なかには電話ごしに(涙が)うるっときているのがわかる社員もいるほどです。社員のモチベーション向上にもつながっています。
社内でもこういった効果があるということを、ぜひ多くの企業さんに知ってもらいたいですね。

まとめ-Facebookページの”効果”は社内にも-

自社のことを知ってもらい、より親しみを持ってもらうという目的にむかってFacebookページの運用を続けるALSOK。まだ試行錯誤中ということですが、Facebookページの盛り上がりから徐々にその効果も出てきているように見えます。
そして、今回インタビューを通じて最も印象に残ったのは社内での変化。Facebookという場を通じて新たな人と人の交流ができ、社員がエンパワーメントされるというお話には私も感動しました。
Facebookはマーケティングという側面からだけではなく、内側からも企業を成長させる可能性を持っていることに気づかされたインタビューでした。

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柴 佳織

柴 佳織

ソーシャルメディアコンサルタント。 企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。 各種Webメディアでライターとして、Facebookマーケティング関連の記事を執筆。 企業内外でのセミナー講師を務める。主な著書に『Facebookページ販促&集客ガイド 決定版 (得する技)』(技術評論社)がある。

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