人気Facebookページ担当者にきく!エバラ食品工業

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Facebookページの運用がうまくいっている会社は何を考え、どう工夫しているのか知りたくありませんか?本連載では人気の高いFacebookページの担当者に会いに行き、そのエッセンスを皆さんにもお届けしています!
第二回はエバラ食品工業株式会社(以下エバラ食品)にお邪魔しました。エバラ食品といえば『焼肉のたれ』や『キムチ鍋の素』、『浅漬けの素』といった調味料で有名ですが、Facebookページではレシピや社員紹介、食材に関するお役立ち情報などを配信しています。
現在2万人以上のファンを抱え、毎回の投稿に500~700、多いときで1,000以上のいいね!がついています。今回はFacebookページ開設の背景から、ここまでファンから大きな支持を得るようになるまでのお話を伺いました。
運営メンバーの皆様.jpg
▲今回取材にご協力いただいたFacebook運営チームの皆様。左からマーケティング部小嶋様、広報室石山様、経営企画本部平野様、広報室秋本様、マーケティング部大野木様。
「エバラ食品/Ebara Foods Industry, Inc.」Facebookページ⇒https://www.facebook.com/ebarafoods

コミュニケーションを進化させるために始めたFacebookプロジェクト

Q. Facebook活用が始まった経緯や目的についておきかせください
平野様:2011年にコーポレートステートメントとロゴを変えたことが出発点です。
ブランドの評判を高めていくために、コミュニケーションはハブ型発信にしていこうということになりました。今までの4媒体だけではお客様に到達しにくくなっているので、SNSなども含めたあらゆる方向からメッセージを発信していこうということになりました。
それに加え、今期は経営方針のひとつに『コミュニケーションの進化』を掲げていることが後押しとなりました。これには今期社長に就任した宮崎の強い想いがあり、今期の頭からFacebookを活用していくことになったのです。
Q. ページ開設当初、目的に対してどのような目標を設定していましたか
平野様:今期中に1万人の「いいね!」が目標でした。ただ、Facebook上の広告を出稿しはじめたところ、予想以上に効果があり、8月9日に1万人を達成。10月9日には2万人に達しました。現在はファン数の目標値を今期中に3万人に設定しています。
ファン数が一気に増えたときは2万3万もすぐなのではないかと思いましたが、若干、離脱者もでているので、最近の数字を見ているとそんなに簡単なものではないというのがだんだんわかってきました。
Q.ファンが離れていかないようにするためにも、日々の運用が重要になってきますよね。御社のFacebookページではレシピや社員紹介といった投稿が多い印象があります。どのような背景から投稿内容を決めたのでしょうか。
平野様:目的とするところはブランドの確立です。そこで重視しているのは親近感と信頼感の2つです。
親近感をもち、好きになっていただくという意味で、最初の入り口のところで評判を高めていきたいと考えました。そのため投稿する内容として、美味しそうな料理や人のあたたかみが伝わる内容がいいだろうという判断です。
大野木様:Facebookページ開設前はキャラクター活用なども検討しました。
しかし、コーポレートステートメントである「こころ、はずむ、おいしさ。」を伝えるのであればキャラクターではなくて実際に社内で働いている人を出したほうが適していると考えたのです。

ポイントは自分たちに求められているもの、働いている人の情報を発信すること

Q. 実際にレシピや社員を出すような投稿をしてみて、ファンの反応はどうですか
石山様:レシピや社員が登場するような投稿は手ごたえを感じています。レシピは当社に求められているものの一つなのだと思います。
社員が登場する投稿は、毎週金曜日に新入社員が入社してからの苦労話や現在心がけていることなどの話をして、「こころはずむ週末を!」という言葉でしめる投稿が非常に人気があります。
小嶋様:他に社員が登場する投稿では、新商品を紹介するときに、商品写真だけではなく開発担当者にも登場してもらったところ、作り手の顔が見えると興味がわくというようなコメントもいただきました。
商品だけではなくて社員が出ていると、お客様にエバラ食品の中の雰囲気も想像していただけるようですね。
人出し投稿.jpg
▲左が新入社員の「こころはずむ週末を!」シリーズの投稿、右が開発担当者による新商品紹介の投稿

ファンから得るものも多い

Q.逆に運用上苦労していることや、改善したいことはありますか
秋本様:安全・安心をどうやって伝えていくかということが難しいです。ファンの方からの安全・安心に関するご質問もあります。
石山様:双方向のコミュニケーションができるだけに、全く予想していなかったコメントをいただくこともありますね。
そのまま放っておけば、悪いように捉えられることもあるかもしれませんが、きちんと説明すれば当社がどれだけ安全に気をくばっているのかを詳しくお伝えすることができます。
また「こんなに丁寧に答えてくれてありがとうございます。」というお返事をいただくこともあります。
どのようなことも、プラスに考えるようにしています。
大野木様:あとは、ファンの方にもっと参加してもらえるよう改善していきたいです。クイズやアンケートを試してみたりもするのですが、期待していたほど、「いいね!」がつかないこともあります。
メンバーで試行錯誤しながらやっているという状態です。
石山様:効果の振り返りも月に一回はやっています。どういう投稿が人気があるのか、あまり「いいね!」がつかなかったものに関しては原因を探したりと、反応を見ながらみんなで考えています。
Q.投稿してみて、予想以上に反応が良かったりするようなケースもありますか
小嶋様:はい、暑い時期に提案した『冷ぶっかけキムチうどん』は予想以上に反響がありました。
9月の頭に『キムチ鍋の素』の投稿をすることが決まっていました。最初は温かい鍋を投稿する予定だったのですが、まだまだ暑い時期でしたので涼味系のレシピに切り替えたのです。
ちょうど投稿日当日が暑かったこともあり、投稿には1,000人以上の「いいね!」がつきシェアも15件になりました。季節感や商品の使い方としての驚きも一緒に伝えられたのがよかったのかなと思います。
大野木様:実は『冷ぶっかけキムチうどん』は3年ほど前のレシピなので、正直反応はどうかなと思っていたのですが、実際には多くの「いいね!」がつくということが私たちにとっては驚きでした。
「このレシピはまだ力があるんだ。」という気づきになりましたね。
平野様:あとは『肉の効能』も思った以上に反応が良かったです。
私たちからするとお仕着せかなと思えるのですが、けっこう読んでくれていて「いいね!」も集まっています。やはりファンの方にも、その会社に教えてもらいたい情報のイメージがあるのではないでしょうか。
反響投稿.jpg
▲左が反響があった『冷ぶっかけキムチうどん』の投稿、右が『肉の効能』シリーズの投稿
小嶋様:Facebookを通じて、レシピや料理の写真など、当社は、お客様に評価して頂ける資産を保有しているんだなと改めて実感できるようになりました。
レシピ投稿に「実際作ってみました。」「おいしかったです。」「子供たちも食べてくれました。」というコメントが入ると嬉しいですし、部内でも大きな自信になりましたね。
Q.お客様の反応から自信を得たり、気づかせてもらったりという出来事は、双方向のやり取りがあるからこそですね。そういった意味ではページ開設当初に目的としていた『コミュニケーションの進化』がじわじわと現実のものになってきているのではないでしょうか。
やはり会社からもFacebook活用に対して評価されているのですか。
平野様:
1万人という目標を早期に達成したということもありますが、経営陣からは成果が出ているという理解が得られています。
各部署から選抜された色々な視点を持った人間を集めてプロジェクトを組み、目的にむかっていくというやり方が成果を生む、という声も同時に挙がっていますね。

まとめ-Facebookは本当のブランドの姿をファンから教えてもらえる場-

今回のインタビューでは、Facebookは本当のブランドの姿をファンから教えてもらえる場になるという発見がありました。
ただ、ファンとそういったコミュニケーションができるのは、エバラ食品が会社全体として、そして一人ひとりがファンと真剣に向き合い試行錯誤を繰り返しているからこそです。
Facebookページに暖かい雰囲気がありファンからのコメントが集まっているのも、きっとそういった運営者の姿勢や想いがファンの心に届いているからではと感じました。

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柴 佳織

柴 佳織

ソーシャルメディアコンサルタント。 企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。 各種Webメディアでライターとして、Facebookマーケティング関連の記事を執筆。 企業内外でのセミナー講師を務める。主な著書に『Facebookページ販促&集客ガイド 決定版 (得する技)』(技術評論社)がある。

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