人気Facebookページ担当者にきく!ゴルフダイジェスト・オンライン【前編】

LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Facebookページの運用がうまくいっている会社は何を考え、どう工夫しているのか知りたくありませんか?今回から、人気の高いFacebookページの担当者に会いに行き、そのエッセンスを皆さんにもお届けする連載を始めます!
第一回は株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(以下GDO)さんにお邪魔しました。「ゴルフで世界をつなぐ。」をミッションにショップ、ゴルフ場予約、メディアなどゴルフ総合サイトの運営を手掛けている会社さんです。
GDOさんの運営するFacebookページは現在約5万7千人ものファンを抱え、毎回の投稿に1,000~3,000、多いときで6,000以上のいいね!がつくほどファンから大きな支持を得ています。Facebookページが開設からどのような変遷をたどって現在のような人気ページに育ったのか、そして成功のキーは何だったのかを全社ソーシャル推進責任者の中澤様に伺いました。
527792_4067104390546_1219838834_n.jpg
▲取材にご協力いただいたマーケティング部 部長 中澤様
「GDO(GolfDigest Online)」Facebookページ⇒https://www.facebook.com/gdo.co.jp

開設のきっかけはサイトリニューアル。当初は明確な目的はありませんでした。

Q. Facebook活用が始まった経緯と当時の目的をおきかせください
中澤様:正直言ってしまうと、Facebookを立ち上げた時は明確な目的はありませんでした。一つだけ具体的な目的を挙げるとすると、サイトリニューアル時の一時的な受け皿として使うというものでした。
2011年の7月にリニューアルのためサイトが3日間止まる予定があったので、ユーザーの離反を防ぐため「Facebookページへどうぞ」という案内をしていたのです。当然ファン数も急激に伸びました。
サイトのリニューアルが終わった後も「とりあえずファン集めればいいのでは」という考えでFacebookページへの集客を続けていました。ポイント付与などインセンティブを与えるキャンペーンなどもどんどん行ってファン数は右肩上がりでした。
しかし、方向転換をする出来事があったんです。

ファン数は増えているのに、ファンが離れていく!

Q.方向転換のきっかけは何だったんですか?
中澤様:開設から2か月くらい経ったころ解析データを見ていたら、どんどん増えているファン数に反比例して、インプレッション(投稿がニュースフィードに表示される回数)が下がっていることに気づきました。
「このまま(Facebookページの運営を)やっていても意味がない」と思い「自分たちがFacebookで本当にやりたかったことは何なのか」を見つめなおすことになりました。
Facebookページの位置づけ、つまりミッションステートメントをみんなで話し合い、以下のように決めたのです。
“Facebookページは
①自社顧客を主に、「ゴルファー」と、共感を通じて関係性を深めていくための場
②GDOの様々な顔を知っていただくための場”
それに伴い、運用ポリシーも変更しました。無理にファンを集めることをやめ(詳細は後編でご紹介します)、丁寧なウォールマネジメントをして対話に重きを置くようになったのです。

まずは運用体制を変え、ファンのリアクションを引き出すことに注力

Q.具体的に変更したことは何ですか?
中澤様:まず運用体制を変更しました。それまではプロジェクトチームでやっていたのですが、各部門から代表者を集め兼任の8人で運用し始めたのです。
FacebookページはGDO一人格としての情報発信になるので、ゴルフ場予約やショップなど色々な事業部の担当者が入ることにより、GDOの色々な顔を知ってもらえると考えたからです。
そしてコミュニケーションの仕方も変えました。具体的にいうと2つです。
1つはキャンペーン。無理な集客はやめ、どういうキャンペーンがユーザーに喜んでもらえるのかを研究するようにしました。
ウォールの写真(1).jpg
▲左は2011年8月のキャンペーン、右は2012年10月のキャンペーン 
パターのキャンペーンは単なるプレゼントではなく人気投票という参加型の企画になっている。ファンからは「こういう企画を待ってました」という書き込みも。

もう1つは投稿です。ファンのリアクションをどう引き出すかに集中することにしました。
投稿内容は細かく細かくチューニングしていきました。例えばコメントの書き方やリンクの位置や、投稿の時間帯、どういう内容を投稿するとどう反応するのかといったところまで検証を繰り返しました。
gdonews.jpg
▲左は2011年7月の投稿、右は2012年10月の投稿 
12年10月の投稿は画像を使った投稿で、リンクの貼り方も工夫されている。

Q.投稿について、特に工夫していることや苦労したことはありますか?
中澤様:ゴルフ場や商品の紹介投稿です。
ゴルフニュース系記事はファンも共感してくれるので「いいね!」が多いのもある意味当然ですが、GDOのFacebookページではゴルフ場や商品の紹介でもファンの反応が集まっています
GDO(GolfDigest Online) - コピー - コピー.jpg
▲ゴルフ場や商品を紹介する投稿。「いいね!」の数も1,000前後と多くついている。
Q.宣伝にあたる内容でもしっかり反応を得られているということですね。何か秘訣はあるんですか?
『ゴルファーの方と同じ目線で紹介する』ということです。ポイントはいかに共感してもらえるかというところですからね。
ノリとしては「これ面白くない?」とか「ねぇねぇ、こんなの見つけちゃったんだけど、ちょと見てみてよ!」などファンと同じ目線で楽しめるものをピックアップし、紹介することに注力しています。
そして、もうひとつのポイントは『し続ける』ということ。実はGDOでも最初のうちは、商品やゴルフ場の紹介は極端に「いいね!」がつかなかったんです。でも、このノリで同じ目線での投稿を続けてきたら、ファンの皆様にも私たちのスタンスが伝わってきて「これ面白いじゃん!」という風に反応してくれるようになったのです。
結果的に方針転換してからインプレッションは一気に上がり、ファンの伸びとともに比例して伸びるようになりました
コミュニケーションの仕方を変えたことでファンのリアクションが伸び、ファンの友達にも投稿が表示されるようになったため、インプレッションが上がっていったのです。
Q.問題がひとつ解決された今、次のステップとして力を入れていることはありますか?
中澤様:今はお客様の定着を考え、継続的にどれだけ安定してコンテンツを提供できるかに重きを置いています。
それまでは「なんとか面白いネタを」と都度探していましたが、それでは体力も続かなくなってしまいます。
週単位で毎週月曜の朝はニュース、木曜の午後はショップ系の商品情報を投稿する、など番組表構成のようなものを作って運用するようにしました。
≪効果についての補足≫
GDOさんでは、週間のアクティブ反応率(※)が約17%、月間では約45%も出ているそうです。つまり1ヵ月間で全ファン数の約45%にあたる人が、何らかの形でGDOさんのFacebookページをシェアするような行動をしているということになります。
中澤様いわく「国内でファン数が5万人を超えるページで週間アクティブ反応率が5%を超えるケースはほとんどないのでは」というほど。目的を変更した後の取り組みの効果が如実に数値に表れているようです。
※アクティブ反応率=話題にしている人の数÷総ファン数

まとめ-自分たちがFacebookで本当にやりたいことは?-

昨年は国内のFacebook元年でFacebookページも雨後の筍のように次々と立ち上げられた年でもありました。「他社がFacebookページを作ったから、うちも立ち上げなければ」といった動機で始められた企業さんも多かったように感じます。
そんななか、GDOさんは早期に「自分たちがFacebookで本当にやりたかったことは何なのか」という問いに立ち戻りました
この大きな方向転換をされたことが、本当に素晴らしいと思うとともに、今これだけページが盛り上がっている大元になっていると確信するお話でした。
もしあなたが「自分たちがFacebookで本当にやりたいことは何なのか」という問いに答えられないとしたら、あなたにとっては今が立ち止まる時期なのかもしれません。
インタビュー後編ではファンの集客と、自社サービスや商品の宣伝でも「いいね!」がたくさん集まる方法についてご紹介します。お楽しみに!

The following two tabs change content below.
柴 佳織

柴 佳織

ソーシャルメディアコンサルタント。 企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。 各種Webメディアでライターとして、Facebookマーケティング関連の記事を執筆。 企業内外でのセミナー講師を務める。主な著書に『Facebookページ販促&集客ガイド 決定版 (得する技)』(技術評論社)がある。

Facebookマーケティングの教科書

お問合せ

Tags: