トンボ鉛筆のFacebookページに見る、ファンがファンを呼ぶ運用ポイント

LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

「広告をクリックした人がなかなかファンになってくれない」「ファンが他の人にもうちのページをすすめてくれたらいいのに…」と思ったことありませんか?少しでも思い当たる方にご紹介したいのが、トンボ鉛筆のFacebookページです。
まずこちらのファン獲得推移をご覧ください。順調に右肩上がりで増えていて、最近は加速度も増しています。今回はトンボ鉛筆のファンが増える理由である、第一印象の良さと、シェアされるような投稿について解説していきたいと思います。
Facebook解析 トンボ鉛筆 のアクセス解析結果.jpgのサムネイル画像

思わずいいね!でファンになってしまうような第一印象

トンボ鉛筆のFacebookページに訪れると、カバー写真とアイコン、そしてアプリタブが、まず目に入ります。このファーストビュー(スクロールせずにユーザの目に入る画面の範囲)で受ける印象はユーザーがファンになるかどうかに大きく影響するエリアです。
図1.pngのサムネイル画像
まず、このカバー画像の写真が心に「なじみ」ます。下の商品写真と見比べてべてみてください。ただ単に商品だけのカットよりも、商品が使われているところが写っている写真のほうがスッと心に入ってきませんか?
ウォール.jpgのサムネイル画像
なぜなら上段の写真に写るのは見慣れた風景で、自分の体験と無意識につながるシーンだからです。ロングセラー商品を使っているというのもポイントですね。
そして、思わずいいね!したくなるのはページ全体から統一されたブランドイメージが伝わってくるから。日々の投稿写真が素敵ということももちろんあるのですが、細部にも気を配っているのがわかります。アプリタブのアイコンもページ全体を考えたデザインになっていますよね。

「懐かしい!」は自分の体験を語りたくなるコンテンツ

ページに訪れたときにもうひとつ重要なことは、ページが盛り上がっているかどうか、です。いいね!の数ももちろんですが、コメントがついているページは、ファンの熱気が伝わってきますよね。
こちらは「かつてのトンボ製品でひとときのタイムトラベル」という副題がついたトンボ文房具伝のコーナー。過去の商品を、当時を振り返るエピソードとともに紹介しています。
トンボ鉛筆 - コピー.jpg
「懐かしい!」写真は、当時を知っている人の視界に入った瞬間に思わず目がいってしまいます
そして、自分が使っていたり体験しているものだと、企業との心の距離が近くなるほか、思わずその時のことを思い出して話しかけたくなるものです。実際いいね!もコメントもたくさんついていますよね。
昔の思い出を思い起こさせるような投稿ネタは、自社商品に限らずにひとつの切り口として応用してみても良いかもしれません。

商品を紹介するな

Facebookでは売り込みが嫌われます。それが例え露骨なものでなくともユーザーはそのニオイを敏感に嗅ぎ取ってしまうのです。
トンボ鉛筆では商品を紹介せずに、商品を紹介している投稿があります。「?」と思われた方、正しく表現すると、商品を使って、別のもの(色)を紹介しているといえばわかっていただけるでしょうか。
こちらは90色の色鉛筆IROJITENのなかから、その時々の季節にあわせて1色ずつ紹介していくコーナーです。
トンボ鉛筆(1) - コピー.jpg
このときにフォーカスしているのはあくまでも『色』の紹介。だからこそ商品の人気度に依存せず、シェアされたりしやすいコンテンツなのです。それでいて色鉛筆も自然と紹介されているといった調子です。
商品を使って別のものを紹介できないかという視点は投稿コンテンツを考えるうえでヒントになりそうですね。

世界観や姿勢が空気として伝わるページ

ご紹介してきた投稿のほかに、そもそも愛される商品と素敵な写真があるからこそ多くの人にシェアされている投稿があることも事実です。ただ、どの投稿の先にもトンボ鉛筆が大切にしている世界観や姿勢が見えるような気がするのです。
トンボ鉛筆のwelcomeページに「(文房具は)心から溢れ出す想いを、正しく、余すところなく紙の上に残していくもの」というメッセージが書いてありました。
冒頭にご紹介したカバー写真も、商品そのものではなく商品が使われているシーンから、商品(文房具)が生み出す価値を表現しているように感じます。
正直、いいね!を押すかどうかなんてパッと見たときの”感覚”で起こす行動なので、そこまで発信側の意図を汲み取って判断するようなものではないです。
でも、きっと運営者の想いが言葉にできないページ全体の雰囲気となって表れていることこそが、ファンに支持されながらファンを増やしていくには、表面的なテクニック以前に重要なことなのだと思います。

The following two tabs change content below.
柴 佳織

柴 佳織

ソーシャルメディアコンサルタント。 企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。 各種Webメディアでライターとして、Facebookマーケティング関連の記事を執筆。 企業内外でのセミナー講師を務める。主な著書に『Facebookページ販促&集客ガイド 決定版 (得する技)』(技術評論社)がある。

Facebookマーケティングの教科書

お問合せ

Tags: