圧倒的なエンゲージメント率を誇る、着物屋のFacebookページから知るおもてなしの心

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最近「mixi女子、Facebook女子の違い」などという
記事をよく見かけますが恐らくこの記事を見られている
女性の方々はほとんどがFacebook女子ではないでしょうか?
(Facebookページについて書いている記事ですので、
当然と言えば当然ですが。。)
このような記事が話題になっていること自体、
一般女性にもFacebookが浸透しているということなのでしょう。
去年の今頃は留学経験のある方やWEB業界、広告業界の
新しいもの好きな方々によってのみ活用されていたのが
懐かしくも感じます。
その時期に比べればFacebookが市民権を得たと感じずには
いられないのが今回ご紹介する「着物屋くるり」の
Facebookページです。
スクリーンショット(2012-02-21 13.19.04).png

①Facebookページの立ち位置について

・このFacebookページの目的は?
基本情報のページにしっかりと書かれていたので
引用いたしました。
「『キモノ』が刺激的で魅力にあふれた『文化』であるということ、
22世紀に向けて進化し続ける生きたファッションの潮流であることを、
日本の若者や世界の人々に発信していきます!」
商品を「売る」ことを
ほとんど意識していない投稿はその目的を
忠実に実行できているものだと感じます。
・Facebookページで伝えたいこと
上記の目的のとおり、まさしく着物の持つ
美の魅力やその根源的な力強さでしょう。
投稿文章を1行以下と短い文字数に収める代わりに
写真を必ず活用している点からもその素晴らしさを
直感的かつ視覚的に伝えようとしている点がみてとれます。
・誰に伝えようとしているのか?
メインのターゲットユーザーが
着物に興味がある、もしくは所持している女性
であると言えるでしょう。なんたって着物屋さんですからね。
しかし面白いのがその着物に興味がある女性の共感を得られれば、
彼女達の友人である「着物に対して特に興味が無かった女性」
さらには男性に対してまでこの「着物屋くるりのFacebookページ」を
認知させられるということです。
最初のターゲットはニッチであるということが、
あまり問題ではなく、むしろメリットだとさえ思ってしまいます。
ここがFacebookを活用するポイントではないでしょうか。

②Facebookページの内容について

・ウェルカムページ
スクリーンショット(2012-02-21 13.27.33).png
ご覧の通り、このFacebookページが
持つミッションを明確に伝えられている
力強いウェルカムページであると言えるでしょう。
「これはムーブメントだ!」と言い切っているところなど凄いですね。
デニム着物という強みとも言える商品を訴求するための写真が
並べられています。「日本の文化を世界に発信」という切り口は
Facebookだからこそできることであり、
私達の共感意識を喚起しやすい上手な
魅せ方だと個人的に感じます。
・ウォールでのコミュニケーション方法
主に短い文章+写真という組合せの投稿がなされています。
スクリーンショット(2012-02-21 13.29.44).png
伝統の着物をデニムやファブリック帯など独自に
アレンジした【Tokyo Style】という着こなし方による
訴求でファン約7,800人に対していいね!が常時最低でも
200以上、コメント20件以上とものすごい濃密なファンとの
コミュニケーションをとられています。
ユーザーがみるニュースフィードはほとんど流し読みに近い感覚です。
そこで文章で訴求しようということが、そもそも見てもらえない
間違った選択なのかもしれません。
「文章短く(一行以下)+写真」という
投稿パターンは試してみる価値ありですね。
・コンテンツやアプリによるファン獲得&コミュニケーション方法
Facebookの投稿だけでなく特筆して言えるのがYouTubeの活用でしょう。
興味深いのは、普通に動画をアップするだけでなく、
このように「くるりチャンネル」としっかりと専門の
YouTubeページを持ち、これまでに
Facebookにアップした動画をアーカイブと
してまとめている点です。
もしYouTubeを活用されるのであれば、ただ単に動画を
アップロードしてFacebookに流すのではなく、
動画の格納庫となるYouTubeにもページを設け、
しっかりと自社のブランドカラーを統一させることは
ブランディングにおいて強力なポイントとなるでしょう。

まとめ

このFacebookページではウォールのコミュニケーションが中心ですが、
物凄いエンゲージメントをファンと作っていると言えます。
この事例でわかると思いますが、お金をかければ実装できる
アプリケーションなどなくとも、運用担当者の
コミュニケーション力やページの戦略などで顧客になりえる
ファンを獲得することは可能だと思います。
更に、本サイトを見ても
ブログ/Twitter/Facebook/YouTube/メルマガと
しっかりと来訪者とコミュニケーションする手段を設けて
おもてなしをしようとする姿勢が伺えます。
スクリーンショット(2012-02-21 13.32.45).png
もちろんそれぞれ準備し、運用していくのは
担当者の仕事を増やすことになるわけですが、
その努力分の価値は顧客の反応、そして売上となって
返ってくると私は思っています。
今年はソーシャルROIの年と呼ばれてもいますので、
そういった取り組みに対する具体的な費用対効果を
算出できる方法も現れてくるでしょう。
その時にはこれまでの運用を意味のあるものにできるよう、
そして結果を出せるようファンのことを第一優先に考えて
Facebookでもコミュニケーションしていく必要があると感じます。

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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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