2011年Facebookページ運用の3つのトレンド

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今回は、2011年最後の記事更新です。そこで、2011年のFacebookページ運用のトレンドについて、振り返ってみましょう。
今年の1月、2月は、拙著「Facebookブランディング」の執筆に勤しんでいた時期です。このころ、日本国内でFacebookページに力を入れて運用している企業はまだまだ少なく、紹介できる事例もあまりなかったことを覚えています。
それが12月になった今、大企業から中小企業、ローカルビジネスまで、様々な企業がFacebookページの運用に取り組んでいます。Facebookは企業活動において大きなインパクトを与えたことを実感します。
Facebookページは、企業とユーザーが公の場で直接対話を可能にします。これまで、ユーザーは企業に自分たちの思いをこうした形で伝えることはできませんでした。企業にとっても、ユーザーにとっても初めての経験の中、大きく3つの運用方法が注目されました。

キャラクターを使ったコミュニケーション

Facebookページは、集まってきたユーザーとのコミュニケーションがとても重要です。そのコミュニケーションの活性化の手法として、「キャラクター」を使ったコミュニケーションを採用するFacebookページがたくさんあります。
ハム係長あきこちゃんはる先生りくるちゃん・・・・。
彼ら/彼女らは、みなFacebookページをはじめとしたソーシャルメディア上で活躍するキャラクターです。
人は、コミュニケーションする相手の名前、見た目、その人の背景、性格などを理解すると、会話がはずみやすくなります。コミュニケーションを担当するキャラクターは、まさに企業の声を人間らしくすることを目的として、活用されています。
とはいっても、キャラクターを作ればコミュニケーションが活性化するわけではなく、戦略的に用いる必要があります。キャクターを使ったコミュニケーションについては、以下の記事にまとめています。
ソーシャルメディアのコミュニケーションを担う社員キャラクター:設計と運用

診断/検定系アプリでバイラルに

ポカリスエットがポカリIQチェックを公開したのが、2011年7月。ユーザーにアプリにログインしてもらい、クイズを行い、結果をウォールに投稿するいわゆる「診断/検定系アプリ」で、バイラルになった最初の事例ではないでしょうか。結果をウォールに表示するときに、画像を三枚並べて表示させるのも、インパクトがありました。
その後、様々な「診断/検定系アプリ」が登場しました。代表的なものを以下に紹介しましょう。診断するだけでなく、ポイントに応じたプレゼントキャンペーンとからませているものもあります。

しかし、多くの診断/検定系アプリの残念なところは、盛り上がる時間が短いことです。1日から3日、ニュースフィードを占拠するのですが、それ以降はほとんどみかけなくなります。
また、診断/検定系アプリがきっかけで、Facebookページに「いいね!」をしたユーザーに対し、アプリ以外にどういう価値を提供し続けられるかも、よく考えなければなりません。

Facebookページ×採用活動

3つ目が、Facebookページを、就職活動生や求職者との新しいコミュニケーションチャンネルとしてとらえ、情報を発信していく運用方式です。
Facebookページ上で、採用情報や社内の様子、従業員の声などを伝える取り組みをしている事例も増えてきました。通常の企業のFacebookページや製品・サービスのFacebookページとは分けて、独立した採用のためのFacebookページもみかけます。
例えば、ITメディアでは、2012年新卒採用の一部をFacebook経由で直接応募できるようにしていました。Facebookページ内でも採用フローの説明をしたり、ウォールで社内勉強会の様子を伝えたり、積極的な情報発信を行っています。2013年新卒採用については、以下のページにて採用情報を掲載しています。このページでは、キャリア採用についても情報を発信しています。
ITmedia Recruiting(アイティメディアの採用・人事ページ)
また、第一生命保険でも2013年新卒採用のためのFacebookページを用意しています。セミナー情報や関連情報以外にも、内定者がウォールに登場して、自分の就職活動体験を語るなど、就職活動生にとっては参考になる情報が多く掲載されています。
しかも、第一生命保険のFacebookページは、上述したキャラクター(=博士)、診断/検定アプリ(=就活戦隊☆つよくなり隊)も使っており、まさにトレンドを抑えたページになっています。
第一生命保険新卒採用2013

就職活動にとっても大事なツール

そして、就活生や求職者にとっても、厳しい雇用情勢の中、自分をアピールするツールとしてFacebookが注目されています。Twitterやmixiと異なり、実名登録が求められるFacebookは、こうした採用/就職活動のツールとしても、大いに活躍しそうです。
特に、先日一般にも公開されたFacebookの新しいインタフェースである「タイムライン」は、これまで自分が何に熱中し、価値を置き、どういう人との交流を大切にしてきたのかを如実に表します。タイムラインは、履歴書よりもリアルな「自分史」であり、セルフブランディングのツールとなるでしょう。

まとめ:2012年はトライアルフェーズから戦略フェーズに

2011年Facebookページ運用の3つのトレンドを紹介しました。
「今年からFacebookページを始めた」という企業が多い中、着実に本物のファンを増やし、成果を生んでいる企業も出てきています。一方で、まだ今年はトライアルフェーズで、様子を見ながら運用しているという企業も多いでしょう。2012年は、より戦略的に、Facebookページを活用する企業が増えると考えられます。

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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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