Facebookページの「いいね!」への期待と現実

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Facebookの「いいね!」は時と場合によって異なる意味を持ちます。
以下は、USの調査会社ExactTargetによるFacebookの「いいね!」についての統計データをまとめた資料The Meaning of Like(ダウンロードにはユーザー登録が必要)のデータで、一つ以上のFacebookページに「いいね!」をしているユーザーが1ヶ月以内にどういう「いいね!」をするかという結果です。
「いいね!」をする時
自分の場合を考えても、友達の「子どもが生まれました!」という近況に「いいね!」をクリックする時、豊富な情報を配信するFacebookページそのものに「いいね!」をする時、参考になる外部サイトの記事やニュースに対して「いいね!」をする時の気持ちや頻度はそれぞれ異なります。
今回は、Facebookページそのものへの「いいね!」について改めて考えてみましょう。

いいね!をする理由:第1位は特別な情報と割引

「The Meaning of Like」には、Facebookページに「いいね!」をするときに期待する内容についての調査データが出ています。
「いいね!」をする時の期待
「特別コンテンツ、イベント、セールの情報を得ること」「割引や特典を受けること」が最も多く58%でした。Facebookページに「いいね!」をすることで、直接のメリットを期待している人が多いことがわかります。
なお、年代別ごとに結果を整理すると、それぞれ以下の期待が強い傾向があることがわかりました。
18−26歳のユーザー
「企業名、ブランド名が自分のプロフィールに表示されること」
27−34歳のユーザー
「特別コンテンツ、イベント、セールの情報を得ること」
「割引や特典を受けること」
35−51歳のユーザー
「企業がぴったりの情報を配信してくれること」

個人に適した情報を送ることは是か非か?

35歳から51歳のユーザーは、Facebookに登録された情報に基づいて適切な情報を配信されることを望む傾向にあります。
しかし、これは基本的に不可能です。なぜなら、Facebookページ管理人は、「いいね!」をクリックした人たちの統計データとしてのプロフィール情報は取得することができますが、個人のプロフィール情報を取得することはできないからです。
もちろん、管理人が「いいね!」をクリックしている人のプロフィールページにアクセスして公開情報を確認することはできますが、ユーザーのプライバシー設定が優先されるため、限定公開の情報は表示することはできません。
しかも、調査対象者全体の56%は「管理者は個人プロフィールの公開情報であってもアクセスするべきではない」と考えていることから、アクセスして個人情報を得て、それに基づいた情報配信をすると、不審に思われる可能性が高いので、避けるべきでしょう。
ただし、Facebookアプリを使って、ユーザーの許諾を得てメールアドレスやプロフィール情報を収集し、その後メールアドレスに向けて情報を配信することは可能です。「自分に適した情報が欲しい」というユーザーが多いようであれば、アプリを使って許諾を受けた上でのメールによる情報配信は効果が期待できます。
なお、2011年9月までは、Facebookメッセージを使ってファンにアップデートを送るという機能がありましたが、この機能は削除されました。

いいね!をクリックしない理由

Facebookページへの「いいね!」を躊躇なくクリックするユーザーがいる一方で、ほとんど、あるいは絶対に「いいね!」をクリックしないユーザーも一定数います。
Facebookページにアクセスしたけれども、「いいね!」をクリックしない理由はなんでしょうか。調査データは以下の通りです。
「いいね!」をしない理由
もっとも多い理由は「メッセージや広告攻めにあいたくない」で54%でした。
この結果からも分かるとおり、Facebookページにアクセスしたときに、ウォールに多すぎるメッセージや広告的な投稿が多い場合、ユーザーは「いいね!」をクリックしない可能性が高まります。
2番目の理由が「自分のプロフィール情報にアクセスしてほしくない」が45%、4番目が「企業にコンタクトされたくない」が29%であることから、ユーザーが企業に対して自分の情報を渡したくないという思いもあることがわかります。前述したように、自分に適した情報が欲しいというユーザーがいる一方で、個人情報を利用されたくないというユーザーがいることから、不用意なプロモーションメッセージを送るのは、避けたほうがよいでしょう。
「いいね!」したくなるWelcomeページのコツ」という記事でも述べましたが、ウェルカムページでFacebookページに「いいね!」をクリックすることで、ユーザーにどんなメリットがあるのかを明らかにするのは、「いいね!」をクリックしたがらないユーザーに対して、一定の効果があるでしょう。

要注意!ウェルカムページはSSL対応していますか?

Facebook広告を見てFacebookページに飛んだのに、ウェルカムページが表示エラーになってるページを見かけます。
これは、2011年10月からFacebookがセキュリティの観点から、通信を暗号化するSSL通信に対応したアプリケーション(iFrameによるカスタマイズページもアプリになります)以外は、表示しないような仕様になったからです。
Facebook広告を配信していて、CTRも高いのに、「いいね!」の数が伸びないという方は、ウェルカムページがSSL対応しているかどうか、今一度確かめてみましょう。
SSL通信に対応していない場合は、利用しているWebサーバーにSSLサーバー証明書をインストールする必要があります。SSLサーバー証明書は、証明書を発行している企業や団体(日本ベリサイン、グローバルサイン、セコムトラストシステムズなど)に申請をして取得します。SSLサーバー証明書の取得費用や取得までの期間は、発行する組織やSSLサーバー証明書の種類などによって異なります。レンタルサーバーをご利用の場合は、SSLサーバーに対応しているサービスがないか確認してみましょう。

まとめ:ユーザーの気持ちを考えよう

今回は、統計データという形でユーザーが「いいね!」する時の期待や「いいね!」したくない時の理由について考えました。
こうしたデータも参考にしながら、自分のFacebookページに集まってきている人は何を期待しているか、あるいは、何が原因で「いいね!」が増えないのかを考えてみましょう。
最終的には、ユーザーの気持ちが一番大事です。何かのきっかけでFacebookページを訪れたユーザーに不快感を感じさせず、喜ばせるための方策を常に考え続ける必要があります。

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Satoshi Saito
Rex編集長 ソーシャルメディアだけでなく、コンテンツマーケティング、特にBtoB向けのコンテンツマーケティングのコンサルティングを展開。ビジネスモデル開発のフレームワークを使ったワークショップなども開催している。

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