既存ユーザーに役立つコンテンツで、間接的に顧客を獲得【BASE コンテンツマーケティングインタビュー前編】

BASE金城様1
LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

ネットショップが無料で作れるウエブサイト『BASE』。2012年11月にスタートして以来、約2年半で15万店舗のショップが開設されています。

BASEは、ネットショップ開設初心者やショップオーナーのために、ネットショップ開設・運営・販促のノウハウを紹介し、また相談窓口として機能する情報メディア『BASE U(http://baseu.jp/)』を運営しています。BASE Uは2015年4月に15万PVを記録し、前年の150%となるなど好調です。

今回はBASEのコンテンツマーケティングの方針・実施状況と効果について、BASE Uのお話を中心に、BASE株式会社マーケティング担当の金城辰一郎さんにお聞きしました。

 

base1

 

 

お母さんも使えるネットショップ作成サービスを

Q BASE Uのコンテンツマーケティングのターゲットはどういう方々でしょうか?

 

BASE Uトップページ

 

 

 

 

 

 

 

 

金城様BASEでショップを開設される可能性の高い方々です。ネットショップをはじめたいけれど、何から手をつけていいのか、集客はどうすればいいのかわからないというような方々です。また、インターネットにあまり詳しくない方を想定しています。

BASEは「お母さんも使えるネットショップ作成サービス」をコンセプトとしているので、コンテンツ内容としても、例えば自分の母が記事を見たときにちゃんとわかってもらえるのか、というところを意識しています。また、インターネット用語などには説明を加え、全体的に平易な文章での作成を心がけています。

Q 顧客の獲得フェーズを教えてください。

金城様:主な流れはとてもシンプルです。インターネットでネットショップのノウハウを検索した人がBASE Uのブログ記事にたどり着き、記事の最後に表示される「さあ、ショップを始めよう」というバナーをクリックして、そこからショップ開設に至るというプロセスです。このバナーはBASE Uのすべてのブログ記事の最後に設置していて、

スクリーンショット 2015-06-03 14.47.39

 

 

 

 

 

 

 

 

Q 検索エンジンからの流入が多いということでしょうか。

金城様:そうです。ターゲットがあくまで「ネットショップを始めようとする人」に限られているので、ただ多くの人にSNSでコンテンツを拡散させればいいというわけではありません。

ネットショップの情報を必要としている人に検索エンジン経由でBASE Uを見つけてもらう方がショップ開設に繋がりやすく、こうした検索からの流入も重視しています。SNSでの拡散効果は、定期的に行うキャンペーンの際に期待しています。

ですので、せっかく検索してBASE Uまでたどり着いてくれた方に「このページを見つけてよかった」「このコンテンツを読んでよかった」と、時間を割いて読む価値があったと思ってもらえるような記事を作りたいと思っていますし、それは常に意識しています。

こう思ってもらえたら、きっとショップオーナーさんたちは知り合いにBASEの魅力を伝え、オススメしてくれると思うんです。私たちは、SNSの拡散よりも、そういった口コミの拡散が顧客獲得に繋がると考えています。

 既存顧客との信頼関係構築が、新規顧客獲得のカギ

Q 記事を読むのは新規顧客だけではなく、すでにショップを開設している人も多いのではないですか?

金城様:はい。BASEのコンテンツマーケティングの対象は、必ずしも潜在顧客というわけではなく、既存のショップオーナー様でもあります。

BASE Uでは、潜在顧客・新規顧客だけでなく、既存顧客であるショップオーナー様を意識したブログ記事も掲載しています。ショップ運営に有益な情報を提供することでサービスに対する満足度を高め、BASEとの信頼関係を築いていくということを大切にしたいと考えているからです。

Q コンテンツマーケティングを、既存オーナーとのエンゲージメントを高めるために活用しているのですね。

 金城様:はい。新規顧客獲得のためには、既存顧客に対する満足度を上げることが一番の近道なのではないかと考えています。身近な人たちにBASEを好きになってもらうことが、新しいお客さんに来てもらうきっかけになると思うんです。

有益な情報提供で満足度を高め、BASEへの信頼を獲得し、関係性を構築しておくことで、プレゼントキャンペーンなどを実施する際に参加していただいたり、BASEの記事を拡散していただいたりすることができるんです。

こういった流れでの新規顧客獲得を想定しております。先日もBASEのショップオーナーを対象に、とあるリアルイベントへの無料出展招待キャンペーンを実施し、お友達を紹介してくれたら当選確率が上がるという内容を展開したのですが、多くの方が応募してくださいました。

顧客に必要な情報を先回りしてコンテンツ化

Q どのような記事がよく読まれていますか?

BASE Uハンドメイド記事

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセサリーや雑貨など、ハンドメイド作品をネットで売るために必要な5つの手順(http://baseu.jp/launch_web_shop/20140324095111/

 金城様:この記事は、ハンドメイド作品を個人がネットショップで販売するための初歩的な手順を紹介したものです。2014年の3月、つまり1年以上前の投稿記事なのですが、未だに人気記事のトップにランクインしています。

ハンドメイド作品を売りたいと考える方は、BASEのお客様に多くいらっしゃいます。「手作り雑貨を作るのは得意だけれど、ネットショップで売るためにはどうしたらいいのかわからない」、というまさにターゲット層のニーズに合致した記事だったと思います。

スクリーンショット 2015-06-09 13.37.21

 

 

 

 

 

 

 

 

商品発送はヤマト、佐川どこにお願いする?(http://baseu.jp/delivery/20140116100647/

金城様:こちらも同様、アクセスの大変多い記事です。「配送業者の選定」という、ネットショップを始める方が初期によく迷うポイントをテーマにしました。

このテーマは、私も業務上ショップオーナー様の配送をお手伝いすることがあり、その際に一番わずらわしかったのが配送業者の決定だったことから、コンテンツにしました。

当時私はどんな配送業者があって、業者間にどんな違い、また制限事項があるのかなどを調べたのですが、その経験をもとに配送に関して検索をされる方を想定した上で記事を書きました。その際、検索されやすそうな「ヤマト・佐川・比較」などのキーワードを使用しました。

Q ブログ記事やSNS・メルマガ・セミナーなどのコンテンツがありますが、各コンテンツの機能的な使い分けなどはされていますか?

BASE金城様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金城様:先にもお話ししたように、普段から検索での流入を期待するものとしてブログ記事があります。そのほかに、BASEに登録されている方に一番確実に見てもらえるものとして、メールマガジンを配信しています。メルマガにはブログの人気記事を転載したり、セミナーの案内を掲載したりしています。また、これに合わせてSNSにも掲載しています。この情報がきっかけでセミナーに来てくださる方も多いです。

また、今年の4月から新たに、BASEのショップオーナーさんが自ら書かれたブログ記事を掲載するメディア『BASE Mag.(ベイスマグ)』をスタートさせましたので、検索エンジンからのさらなる流入も期待しています。

 前編まとめ〜コンテンツマーケティングでショップ運営を補助〜

BASEのコンバージョン値は「無料でできるショップ開設」であるということもあり、顧客獲得の「数」を稼ぐというよりも、顧客との関係性であるその「質」を強く意識して、コンテンツマーケティングに取り組んでいる印象でした。

まずはコンテンツを提供することで既存のショップオーナーの出店をお手伝いし、認知・評判・信頼を得る。このプロセスを経た上で、顧客が顧客を呼ぶ自然な流れから新規顧客獲得に繋げようという姿勢に、BASE社のショップオーナーに対する誠実さを感じました。

後編では、新たにスタートした『BASE Mag.』というコンテンツキュレーションサイトもご紹介します。

 

 

 

Facebookマーケティングの教科書

お問合せ